レポート
2023.06.29

「砂浜は自然のキャンバス」1000点以上の砂絵を描き続ける「砂浜絵師」山本和弘さん

マグロの砂絵

愛知県・知多半島の内海海水浴場。伊勢湾を望む砂浜に巨大なマグロの絵が描かれています。大きさはなんど縦12メートル×横40メートル!この巨大な砂絵を描いたのは、3年前に南知多町に移住した砂浜絵師・山本和弘さん(47歳)です。山本さんが砂絵を描き始めたきっかけとは・・・。

砂浜に絵を描く人

「ごみ拾いがきっかけで3年ぐらい前から描き始めました。みんなに喜んでもらうために海岸の清掃をし始めたのですが、そうしたらきれいな砂浜が自然のキャンバスに見えてきたのです。絵はもともと好きでした。最初は目立たないように小さく描いていたのですが、人に喜んでもらいたくて、大きく描いたら面白いと思ったんです。」 (山本さん)

男性

山本さんはこれまで専門的に絵を習ったことはなく、落書きレベルからいまや砂浜絵師と名乗れるまでになりました。

 

 

プロボクサーから砂浜絵師へ

そんな山本さんの若かりし頃の夢は、プロボクサーとして世界で活躍することでした。19歳の時に国立大学を中退して上京したそうです。

ボクシングのリング

「プロボクシングでチャンピオンになろうと思って、東京へ行ってプロボクサーになったのですが、30歳手前で体力の限界を感じやめました。」 (山本さん)

その後40代の初めまでは、名古屋で建築関連の仕事をしながら老若男女に健康増進のためのボクシングを指導していました。そのころに出会った福祉施設関連の人に誘われて、南知多町に移住。現在は障碍者の就労支援、職業指導員として働いています。

 

 

一瞬でも見て喜んでもらえたらそれが宝物

「人魚の絵を描きます。人魚もやってくるようなきれいな海であってほしいと思って。」そう言って山本さんは、砂浜に人魚の絵を描き始めました。

ほうきで絵を描く人

砂浜に絵を描く様子

ほうきなどを使って描き続け約30分。「海と日本プロジェクト」のロゴが入ったハートを抱えた人魚の絵が完成しました!

人魚の絵

山本さんが今までに描いた砂絵は千点以上。自然のキャンバスに描かれた巨大な砂絵は道行く人や観光客、地元の子どもたちに喜ばれています。

「砂絵は1日経てば消えてしまいますが、それでも一瞬でも見た人たちに喜んでもらえたら、僕にはすごくうれしい宝物です。」 (山本さん)

砂浜で両手を広げる人

★山本さんの砂絵はこのあたりで見ることができるそうです。

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

「海と灯台サミット2024」開催! 灯台を起点に地域を盛り上げるユニークな活動を発表
レポート
2024.11.13

「海と灯台サミット2024」開催! 灯台を起点に地域を盛り上げるユニークな活動を発表

「アイゴバーガーいかがですかー!」子どもたちが開発した「お魚バーガー」豊田スタジアムで販売!
レポート
2024.11.13

「アイゴバーガーいかがですかー!」子どもたちが開発した「お魚バーガー」豊田スタジアムで販売!

ページ内トップへ