1月25日、愛知県蒲郡市にある「ラグーナテンボス」で開催されたのは、子どもたちが大好きなお魚博士・さかなクンによるトークショー。会場にはお魚の帽子をかぶった子どもたちが、ワクワクした様子でさかなクンを待っていました。本記事では、そんな大人気トークショーの模様をギョ紹介します。

会場一体となって「せーの、さかなクーン!」と呼び込むと、「どうも!ギョギョー!こんにちは~。うぉ~! こざかなチャン、こざかなクン、お会いできてとてもうれしいです! すギョいですねー!」と舞台裏からピョ~ンっと登場!

最初のコーナーは、会場のお友だちから好きな魚をリクエストしてもらい、さかなクンがその場でイラストを描き上げるイラストコーナー。なんと、お魚のイラストをギョギョギョギョギョッと、55(ギョジュウギョ)秒で描きながら、魚について解説します。
さっそくさかなクンが「みんなのお好きなお魚を~」と募ると、会場のあちこちで「ハイ! ハイ!」と手が挙がりました。
とうやさんからリクエストされたのは「カクレクマノミ」。「かわいいですね~!」と、55秒という制限時間のもと、“イソイソ”と描き始めるさかなクン。
「カクレクマノミちゃんは、イソギンチャクちゃんと仲良く暮らしています。イソギンチャクちゃんには、糸こんにゃくのようにふさふさした“触手”があります。この触手には毒があって。多くのお魚は『痛いよ! 助けてー!』と逃げてしまいますが、カクレクマノミちゃんの体には、このイソギンチャクちゃんに刺されないための特別な粘液が分厚くあり、一緒に暮らしても大丈夫なんです」
また、性別に関する驚きの事実も。
「カクレクマノミちゃんは体が大きいほうがお母さん、小さいほうがお父さんなんです。夫婦仲良く暮らしているんですね~」と、かわいらしいイラストと共に教えてくれました。
続いて、みづきさんからリクエストされたのは「ミノカサゴ」です。
「このミノカサゴちゃんに狙われたお魚ちゃんたちは、『うわ~目が回る~』と催眠術をかけられたように、動けなくなってしまうんです」と、体をくらくらとさせながら解説するさかなクン。美しさの中に隠されたこわ~い捕食の仕方に驚きました。
次は3人の子どもたち、きのさん、しゅかさん、にじかさんからのリクエスト「ソラスズメダイ」「メゴチ」そして「サメ」の3匹を1枚の紙に描くことに。「メゴチ!」のリクエストに、さかなクンも思わず「渋い…」と一言!
「どのお魚も愛知県の海に暮らすお魚ちゃんです。まずソラスズメダイは、非常に浅い海に暮らしていて、海では上から見かけることもできて、4センチ~5センチの小さな小さなかわいらし~い空色のお魚です」
一方、天ぷらにするととてもおいしいメゴチは、実は“ネズミゴチ”とも呼ばれていたそう。お客さんから「ぎぇ~!ネズミが出るのー!?」と勘違いされやすいため、メゴチに変更したという話もあるといいます。
と、ここでまさかの時間制限の55秒に! 子どもたちから「頑張れー!」とたくさんのエールが飛び交う中、MCのお姉さんから「残り10秒!」の助け舟が出ました。
「あれ…え! お姉さん! 延長……。ギョめんなさい、皆さま! ありがとうギョざいます!」と大慌てで筆を走らせながらも、見事にカッコいいサメちゃんを完成させました。
そして、えみさんからは「フグ」のリクエストが!
「フグは危険が迫るとぷくーっと膨れますよね。この膨れることからフグになったといわれています」
なぜ、漢字では“河の豚”と書いてフグなのでしょうか?
「中国には河にフグがいるんです! 漢字は中国から日本へ伝わったもの。河にいる豚さんみたいにブーブー音を鳴らす魚だー! ということで、フグと付けられたんです。ちなみにフグは、歯ぎしりをして音を出します」
日本のフグは海にいるから “海に豚”でいいんじゃないの? とも思いますが、「海豚」はイルカの意味。お魚の漢字の成り立ちも教えてくれるさかなクンのお話に、筆者も釘付けになりました。
イベント後半には、会場の子どもたちからの質問にさかなクンがイラストを描きながら答える、ギョ(ご)質問コーナーへ。「メンダコが好き」という、るりかさんからの質問に、さかなクンはなんと答えたのでしょうか。
「メンダコちゃんは深海のタコちゃんで、普段は海底の泥の上でペタッとしています。でも、天敵のサメちゃんに見つかって『やばいぞ!』というときは泳ぐんです」
「メンダコはとってもデリケートで、水族館での飼育は難しいですが、最近は技術が進んで長く飼育できるようになり、水族館で卵から赤ちゃんが誕生したこともあります」と、最新の研究成果も教えてくれました。
次は、かずふみさんと、ともやさんからの「クラゲ」についての質問です。「愛知県さまの海でも一番よく出会えるクラゲちゃんですね」とさかなクン。
「全国の水族館でよく見られるのがミズクラゲ。真ん中にある4つの模様、いったい何なのかなって思いますよね。これは胃袋であり、お母さんが卵を持つ場所でもあるんです」
昔の人はこれが目に見えたので「ヨツメクラゲ」とも呼んだといいます。
ちなみに4つの模様に色がついていないときは「お腹がペコペコだよ~」というサイン。水族館で見るときのポイントとして、「飼育員さんが食べ物をあげて、ミズクラゲちゃんがプランクトンを食べるとその色になるので、お腹がいっぱいかどうかが分かりますよ!」と、アドバイスもしていました!
しかも、模様が“3つ”の個体もあるそう。さかなクンはこの模様が7つ、ラッキーセブンのミズクラゲちゃんを見つけたそうです。ぜひ皆さんも探してみてください!
さらに「ギョギョッとする危険なクラゲちゃんもいる」と紹介されたのは、カツオノエボシ(別名:電気クラゲ)。その見た目の例えが、さかなクンならではの素敵な感性でした。
「海の上に、なんだかおいしそうな餃子みたいなのがプカプカ浮いているんです。『わあ~餃子みたいで面白い~』と思って近づくと……その下には、カップラーメンのお湯を注ぐ前の麺のように、クネクネしたものが付いています」
でも実は、恐ろしい猛毒!
「『面白そう! おいしそう!』と思って触ると、ビリビリ!っと電気が走ったように『ギィエ~~ッ』と痛くて、もう涙が止まらなくなっちゃうんです」
海での安全を守るための大切なお話を、ユーモアも交えながら伝えるさかなクンの姿に感動しました。
最後の質問は、れんかさんが質問した「ジンベエザメ」について。ジンベエザメは世界最大の魚類で、着物の「甚平(じんべえ)」の柄に似ていることから名付けられました。
「ジンベエザメは『テンジクザメ目』の仲間。この仲間、もともとは海底で暮らす1メートルくらいの、おとなしいサメちゃんなんです」
口は前を向き、体は巨大に成長して敵も少ない。口を大きくすることで、口を開くだけでプランクトンが自動的にたくさん入ってくるようになっていったといわれています」
その巨体に秘められた生命の神秘を語ってくれました。
そんなこんなで楽しい時間はあっという間! 最後はさかなクンとのトークショーの思い出に、撮影タイムが始まりました。参加者の皆さん全員に写真を撮ってもらえるようにと、さかなクンはステージの端から端まで、「ギョギョギョー!ピョン!」と一歩ずつ跳ねながら、観客に笑顔を向けてくれました。

「お魚は、見ても、触れても、食べても、本当に元気をいただけます。これからもお魚の感動をたくさんギョ紹介させてください! では、干からびてきちゃったので、水の世界に戻ります。また元気いっぱいにお会いできるのを、楽しみにしております!」

↑さかなクンが手掛けたお魚剥製コレクションの展示も
「ギョギョギョ~のギョ~!」と、「ギョギョギョのさかなクン音頭」にのせて、ポチャンッと水の世界へ帰っていったさかなクン。次回はいったいどんなお魚をギョ紹介してもらえるのか、楽しみにしていマスッ(鱒)!🐡🐡🐡