愛知県に街じゅう水族館があるというので、早速行ってみました!
向かったのは愛知県蒲郡市。名古屋から車や電車でおよそ1時間。三河湾の景色の美しいまちです。国の天然記念物の竹島があったり温泉郷があったりと見所もいっぱいです。
竹島水族館は人気の観光スポットですが、この水族館だけではなく、“まち全部”が水族館だといいます。一体どうゆうことなのでしょうか。
まず訪れたのは「蒲郡海鮮市場」。とれたての蒲郡産の鮮魚やアサリなどを市場価格で販売しています。自家製の天日干しの干物もあります。
こちらのオススメの魚は…
『蒲郡アカムツ』。ノドグロとも言われます。脂がのっていておいしい魚です。
そしてこちらは…
『タカアシガニ』!
こちらでは茹でたてアツアツの巨大なタカアシガニを食べる体験も行っています。
あまり見慣れない、聞き慣れない魚がたくさんありますが、それは愛知県蒲郡市をとりまく海の環境にあります。
蒲郡市は水深およそ10~20mの湾内、水深およそ30m以上の渥美外海、水深およそ200m以上の深海と3つの海の環境があります。
そのため湾内ではアサリやウナギが、深海ではワガやニギスなどの深海魚とさまざまな魚がとれます。普段見ることのない魚に出会えるのが蒲郡市の魅力です。
続いて訪れたのは「味のヤマスイ」。お店に入ると新鮮な魚が並びます。
その上には見慣れない魚のイラストが描かれた紙が…。
魚の紹介カードです!
お店のオススメは『メヒカリ』。その名の通り目が光っている魚です。
魚の紹介カードにはこのように書かれています。
<白身で骨がやわらかく、脂がのっている魚。クセがないので魚の苦手な方でも食べられます。水深200m~400mの深海でとれる魚で、「蒲郡どうめ~魚選挙」で第一位の魚。うま味成分であるグルタミン酸がサンマの約2倍あります>
観光客にも魚の種類が分かるように始めたといいます。どんな魚か分からないまま食べるよりも魚のことを知ってから食べてもらいたい。という思いでこの魚の紹介カードは誕生しました。
お店の方にもっと詳しく話を聞いてみると、おいしい食べ方は唐揚げ。そんな家での調理の仕方や楽しみ方の会話も広がります。
魚の紹介カードがあるのは魚屋だけではありません。
創業55年の鮮度が自慢の生魚料理店の「辰巳」。
ここで食べられる『三河湾海鮮丼』(2200円)は長~いハサミが特徴の『アカザエビ』と三河湾の新鮮な魚介をこれでもかというくらいたっぷりのせています。
若い人にもがっつり豪快に食べて欲しいとの思いから、地元魚がたっぷりのてんこ盛り丼になりました。
ここで注目したいのが『アカザエビ』。高級食材で、ここ蒲郡市以外では見かけることも食べることもあまりできない希少な魚です。
そんな魚のことを事前に知って味わうと、おいしさが倍増しませんか!?
2022年7月現在ではまちじゅう食べる水族館に参画している施設は39にものぼります。
旅館やホテル、スーパーなど。お魚と出会う市内のいろいろな場所で、水族館のような「魚の紹介カード」を掲示しています。
同じ魚でも、視点が違えば見え方もさまざま。個性豊かな紹介カードを見てまわるのも楽しいですよ。
街歩きしながら、学びながら、“どうめ~魚”を味わってみてくださいね。夏休みの自由研究にもぴったりです!