レポート
2022.08.19

大事なことは現場で起こっている!小学生が記者となり海で奮闘

2022年7月。愛知県蒲郡市に集まった小学生。これから愛知の海の自然環境を学習するツアーに出かけます。

学習ツアー受付

他とはちょっと違うこの学習ツアー。彼らには「新聞記者として記事に仕上げる」というミッションが与えられています。

そのため、始まりは社会人さながら入社式から!まずは先輩記者からアドバイスをもらいます。

新聞記者とは

中日新聞社 西山輝一さん:

「(新聞記者は)いろんな人に会って話を聞く仕事です。気になったことはどんどん聞いて、聞くということ、質問することが記者の仕事ですので心がけてやってください」

■沖に出てわかること

心得記者としての心得を聞き、いざ現場へ!水産高校の実習船に乗り込みます。

愛知丸海風を感じながら船は進みます。

沖へ出る10キロほどの沖合で海洋調査開始。海水をくみあげ、計測器で塩分や酸素量などを測定します。

海中測定器

海洋調査その後、船内に戻り、顕微鏡で観察。

顕微鏡観察見たことのない物体がたくさん。イラストにしながら、しっかり書きとめます。

海洋生物アサリなどの餌になる植物プランクトンが観察できました。

顕微鏡調査三河湾がどのような環境なのか、湾の真ん中まで出て現状を自ら実地調査することで得られたものは大きかったようです。

■海のキケンも体感

最後はシーカヤックを体験。船では分からない海の危険を体で学びます。

シーカヤック先生に指導してもらうと、あっという間に上手に安全に進むことができるようになりました。

シーカヤック体験

■自ら考え、できることが言葉になるように

取材するという目線をつけ、実際に見て、聞いて、感じることで、このような環境にある海にはどのような行動を自分はすればいいか、里海が保たれるのを考えられるようになったようです。

 

参加した小学生:

「未来の海のためにできることは、ポイ捨てしないとかリサイクルとかいろいろしたいです」

 

愛知県の三河湾は豊かな恵みをもたらしてくれる里海です。

しかし経済の発展とともに湾の干潟が失われ、水質汚染や赤潮などの環境悪化が懸念されています。

「海のために私たちにできることは何か?」海から感じ得たことは、今後の子どもたちの大きな成長に繋がるかもしれません。

海と日本愛知

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