勝川ランドリーは愛知県春日井市でクリーニング店とコインランドリー合わせて7店舗を運営しています。
2022年2月に新しくオープンした、森と海をまもるコインランドリーカチガワランドリー南口店はJR勝川駅から徒歩5分のところにあります。
洋服をきれいに洗った後の排水にまで気にかけ、みんなで森や海をまもるという意思表示となっているといいます。
建物は森をまもりながらにこだわり、岐阜県東白川村の木材が使用されています。
通常のコインランドリーと違うところは、“海をまもる洗剤”を使用しているところにあります。
海をまもる洗剤は、油を細かい粒子に分散することで服への汚れ戻りを防ぎ、1回のすすぎで完了できます。細かい粒子になることで洗濯槽や排水パイプへの汚れが付着しにくくなるため、強力な掃除クリーナーを使う回数を減らすことができます。
そのためその先にある下水処理の負担を減らし、汚水防止につながり川や海への環境負荷を大幅に軽減することができます。
なぜ海に面していない春日井市で、このような環境への意識を持った店舗を構えることになったのでしょうか。そこには3代目社長のある思いがありました。
Save the Ocean株式会社 東本 猛 代表取締役:
「汚れを取るのにそもそもなぜ洗剤を使うのか、継いだときからずっと疑問を持っていました。“汚れ”というのは水(汗)と油(皮脂)で構成されています。汗の汚れは水につけておけば取れます。油(皮脂)の汚れを取ることが洗剤を使う理由です。これを何で取っているかというと、多くが石油系由来のせっけんや合成洗剤の油などで浮かせて取っています」
古くから続いている洗濯の当たり前に最初から懐疑的だったといいます。
課題の克服が成長と考える東本代表は現在の洗濯の原理原則とされている、汚れを「浮かす・飛ばす・はがす」を改良することが今後のクリーニング業界全体のさらなる発展を後押しすることになると思うようになりました。そのためには使用している洗剤を見直すしかありませんでした。
しかし新しい洗剤の開発は簡単なことではありません。
様々な分野の業者や研究所を訪ね、たどり着いたのが油を水で包みながら細かくして生分解し、油分の再凝縮を防ぐ技術でした。
そこからさらに繊維・皮脂に特化した100%植物由来の洗剤の開発を重ね、発売まで3年かかりました。
新しい洗剤ができた事がゴールではありません。その先の具体的な行動へつなげることが重要だといいます。
東本代表:
「森が生み出す豊かな水を可能な限りそのまま海に届けていくためには、一部の人や企業だけが努力して達成できるものではありません。一人一人が継続して使えるコストであること、企業であれば導入することで企業にとってもコストダウンになるメリットがあることが多くの賛同を増やしていくことだと思っています」
洗濯のプロに家でも今すぐできる、海をまもる洗濯のポイントを教えてもらいました。
大きくはこの2つになり、これだけでも海をまもる行動ができているそうです。
多くの家庭では洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎ、洗剤を多く入れ過ぎているといいます。その結果、汚れが汚れを生む悪循環となっています。
よく家庭で起こりがちな「洗って片付けたのに黄ばんだ」「洗ったのに臭い」「洗濯槽が汚い」というのは油汚れが残り、すすぎきれていないことが原因だといいます。 洗剤が服やタオルなど生地に残らないように“すすぎきること”が重要だそうです。
“海をまもる洗剤”はダウンやシルク等のおしゃれ着にも対応しており、洗剤を使い分けることや柔軟剤を加える必要もありません。すすぎの回数も1回のため、服へのダメージも防ぎます。
さらに洗浄成分は100%天然成分・植物由来のため、肌にやさしくなっています。
石油由来の成分を使用していないため、食器の拭き取りやフライパン、テーブル拭きなど、キッチンまわりへの応用もできるほどです。
価格は海をまもる洗剤300ミリリットルボトル無香1980円(税込)/ラベンダー微香2200円(税込)。
300ミリリットルでは60回使え市販の3倍使うことができ柔軟剤も必要ないためコスパに優れています。
勝川ランドリーのクリーニング全店では洗剤容器のプラスチック使用削減と消費者により安く提供するために量り売りを行っています。
東本代表は「共感してもらえる人に選択してもらえるように」と今後も多くの人が洗濯を選択できる社会の実現に向け活動していきます。
「森と海をまもるコインランドリーカチガワランドリー南口店」
住所:愛知県春⽇井市松新町4-8-5
営業時間:年中無休・24時間営業
駐⾞場:8台