愛知の自然環境を守るための、小学生たちの学習ツアーが7月26日(水)に愛知県蒲郡市で開催されました。
ツアー名は「三河のおせち料理を守り隊!~ハゼのすみか三河湾の海の環境を調査しよう~」。ハゼはこの季節、川の河口に生息する魚で、“ハゼの甘露煮”は三河地方のおせち料理には欠かせない伝統食です。
三河湾は豊かな海の恵みをもたらしてくれる「里海」。近年、経済の発展とともに湾の干潟などが失われ、水質汚染や赤潮などの環境悪化が懸念されています。このツアーでは、“三河のおせち料理”を次の世代に伝えていくためにも、自分たちができることは何か、専門家たちによる授業や、海を体験することで考えていきました。
ツアーの始まりは、ハゼのすみか・三河湾が抱える問題について学習しました。
プロジェクトリーダー児玉祐莉乃さん
「三河湾では埋め立てなどによる沿岸の開発によって、干潟・浅場・藻場が多く失われた影響で、環境が悪化しています。」
参加した子どもたちは、このような説明を聞きながら学習ノートに大事なキーワードを書き入れていきました。
続いては、三谷水産高等学校の実習船「愛知丸」に乗船して海の環境の調査です。海水をくみ上げ、計測器で塩分や酸素量などを測定したり、船内でアサリなどのエサになる植物プランクトンを顕微鏡で観察したりしました。
愛知県水産試験場 石田俊朗さん
「(学習する子どもたちに)今後も三河湾、愛知県の海や魚貝類に感心を持ってもらいたいです」
ツアーの最後はSUP(サップ=スタンドアップパドルボート)体験です。SUPにのって直接自然と触れ合うことで、三河湾の自然環境への理解を深めます。
ツアーに参加した子どもたちは…
「里海である三河湾の大切さがよくわかりました!」
「今日の調査を通して勉強をしていきたいと思いました」
みんなで「里海」三河湾を守っていきたいですね!