愛知県に注目の「海のキッズサポーター」がいます。
海のキッズサポーターとは、日本全国の海に興味・関心のある子どもたちのこと。将来が楽しみな、個性豊かな子どもたちと海のミライを考えます。
SHOこと渡邉翔さんは、2歳頃から錨(いかり)や海の生き物に興味を持つ幼児だったそうです。
そんな翔さんは現在中学一年生。海とともにどんな成長をしてきたのか、聞いてみました。
幼少期より海辺のゴミ拾いや干潟を清掃し、稚魚を撒くボランティア活動などに参加してきました。
それだけではなく、海に関する講演会や研究会、イベントを見つけると積極的に参加。
こうすることで海の環境保全のアイデアが浮かんだそうです。
小学生では海の環境保護に役立てるものを発明したいと思い、5年生で海洋ゴミを見つけ出す水中ドローン、【海洋ごみはノーチラス】を開発。
何と、この作品で愛知県で次代を担う子供たちの個性や才能を伸ばし、創作の喜びや発明工夫の楽しさを知ってもらう、「あいち少年少女創意くふう展2020」で“日本弁理士会東海会会長賞”と“愛・地球博メモリアル賞”をW受賞しました!
それだけではなく、翌年の6年生では海面付近で問題となっている浮遊ゴミを回収する装置、【海洋ゴミ!マンタん!】を開発。
こちらも「あいち少年少女創意くふう展2021」で“振興賞”を受賞しました。
海をテーマにした作品で驚きの2年連続受賞となりました。
とはいえ、遊びたい年頃では・・?とも思ってしまいますが、ゲームやスポーツよりも好きなことは海や深海のこと。
空いた時間には、海の生き物を描いたり作品を作ったりする方が楽しいそうです。
なかでも“深海が大好き!”というので、その魅力を聞いてみました。
渡邉翔さん:
「海は約95%が未解明で多くが謎に包まれています。その中でも海の90%以上を占める深海は99%が謎に溢れていてミステリアス。そこには個性豊かな深海生物たちがいます。
浅瀬の魚では見られない過酷な深海でいきていくために進化した特別な体、そこには数億年前から姿・形が変わらないものや生きるための工夫をしてきたものなど、かわいい、カッコイイ、神秘的!多種多様な生態系を繰り広げる地球最古のフロンティア!
深海に住む生物たちは僕にとって一番魅力的なものです」
■将来の夢はJAMSTECの仕事
翔さんの将来の夢は国立研究開発法人海洋研究開発機構で働くことだそう。
渡邉翔さん:
「僕はその中でも、深海生物多様性研究グループに所属がしたいです。そして、まだ見ぬ深海生物の研究をしたいです」
近い将来では海洋系の大学に入学することを希望していて、驚くほど明確な目標を掲げていました。
これからも今までと変わらず、たくさんの海岸に行き、生態調査やビーチクリーン、イベントの参加を続けながらアイデアを模索し、新たな環境保全に役立つ発明を考えていきたいそうです。
将来が楽しみです!