愛知県常滑市の多屋海岸を歩くのは工芸作家の松本良久さんです。
自分の生まれ育った海岸を散歩しながら、漂着物や流木を拾います。
これを何か形にできないかと思い作品を作り始めました。
松本さんはアトリエにこもり、次から次へと創作に繋げます。
海岸に流れ着いたガラス片のシーグラスで作った幻想的なオブジェ。
唯一無二の作品が生まれていきます。
松本さんはこれまでに個展を開くなどして、少しずつファンを増やしていきました。
作品はアップサイクルや新しい価値を生み出すことを大切にしている若者の目にも止まり、作品を置きたいという店も出てきました。
その魅力はこれまでにない“カワイイ”作風にあるといいます。店に置くと子どもから大人まで人気に…
若い世代から自分の作品が“カワイイ”と言ってもらえることは、「非常に恥ずかしい…」と照れる松本さんですが、自分が描きたいと思ったものが評価されることは、やはりうれしいといいます。
若者の感想に忠実に耳を傾け、素直に創作につなげています。その作業がまた楽しいといいます。
”カワイイ”をきっかけにした若い世代との交流は、松本さんに新たな発見や創作意欲を与えます。
最後に海岸から作品を作る松本さんに聞いてみました。松本さんにとって常滑の海とは・・?
松本良久さん:
「一番は癒されます。海の音・・光・・。体で感じて、拾って作る。自分にはぴったり合った。それがものを作る原動力」
松本良久さんの作品は常滑市の「複合カフェimawo」で購入することができます。