2023年8月、「第3回海洋インフォグラフィックコンテスト」が開催されました。このコンテストは全国の小学生を対象に海の自由研究レポートを募集し、ノミネートされた20名の小学生と御茶の水美術専門学校の学生が共同で海洋をテーマにしたインフォグラフィックを制作。コンテスト当日は小学生と美術学生が二人一組でプレゼンテーションを行いました。
インフォグラフィックとは、情報をわかりやすく人に伝わるかたちにビジュアル化したもので、今回のコンテストでは膨大なデータや文章などをビジュアルの力で結びつけ、視覚的に海洋問題の興味・関心につなげています。今回の小学生の海の自由研究は、「海洋ごみ×アップサイクル」や「海の生き物×食文化」など、海の問題を深掘りしたハイレベルな研究レポートが多く見られました。
厳正な審査の結果、最優秀賞には小学6年生の石野立翔(りつと)さんと、御茶の水美術専門学校の中山慎吾さんの共同作品「サメ食文化を守りたい~利用するサメと守るサメを区別しよう~」が受賞しました。サメと食文化という問題には答えがありませんが、その答えがない問題をあきらめずに一生懸命考えてまとめたことが評価されました。
愛知県からは、小学4年生の小栗和馬さんの「ある日、『海の水、全部抜いたら』どうなった!?」が「サンシャイン水族館賞」を受賞しました。受賞理由は、「海の水を抜く」という想像の世界に連れて行ってくれたユニークさです。
小栗和馬さん:
「発表するのは初めてなのでドキドキしました。(自分の作品で)トイレットペーパーを作ってもらえることになったので、それを皆さんに配ってみんなに海のことを知ってもらいたい」
作られたトイレットペーパーは、名古屋市の環境学習センター(エコパルなごや)にも置いてもらえるのだそうです。
ほかにも、愛知県から小学4年生の櫻井紬さんの「本当の『循環』って何?人間は『循環』の外側にいる!?」が特別賞に輝きました。