「名古屋港海上交通センター」開設30周年のプレイベントとして、名古屋で初めて「ラジオ工作教室」が開催されました。参加したのは小中学生10人です。
海上保安庁 名古屋港海上交通センター 所長 灘波陽子さん:
「みなさんにはラジオ・無線・電波について学んでもらって、身近に感じてもらいたい。今日は普段から名古屋港を守る、海の管制官についても知れる機会になっている」
最初は船を安全に航行できるように情報を提供する「運用管制室」の見学です。
「画面上で見たい船の情報をクリックすると、カメラが勝手に動いて実際の船をとらえる。ずっと自動で追尾していく」
運用管制官は「海の管制官」とも呼ばれています。名古屋港に船が安全に出入りするために、レーダーや無線などから入ってくる情報を、コンピューターなどで処理。船と無線で交信します。
「運用管制室」にある双眼鏡は、出入りする船名の確認などに使います。
そしてイベントのメインとなるAM/FMラジオ作りへ! まずはボリュームやスイッチのLEDをはんだ付けします。
次にアンテナを作ります。エナメル線を巻いてクモの巣のようなスパイダーコイルを作ります。
約1時間でラジオは完成! まずは、運用管制室からラジオ放送をしている大型船等の航路入航予定や、気象・海象(かいしょう)などの情報を聞きます。海象とは、海で発生する自然現象のことです。
参加した子ども:
「聞こえた! 聞こえました!」
――ラジオを作ってみてどうでしたか?
参加した子ども:
「すごく難しかったけど、楽しかったです」
「達成感がすごくて、おもしろかったです」
「ラジオ工作教室」の体験を通して海に関わる仕事を知ることで、今まで以上に海の問題を自分ごと化できそうですね!