愛知県蒲郡市の三谷中学校で、特別授業の「がまごおりじなる授業」が行われました。この授業では、生き物の恵みや地元の海について学びます。講師は水産加工を営む黒田さん。魚を好きになってほしいと思って始めた授業ですが最近、蒲郡の海で困ったことが起きているそうです。
「まんてん.」黒田孝弘さん:
「蒲郡メヒカリ、ニギスの水揚げが劇的に減ってきています」
「メヒカリ」は淡白な白身と、ふんわりした食感がおいしい魚です。かつては漁師さんが取らない魚「未利用魚」とも呼ばれていましたが、地元の人たちの熱意と工夫によって蒲郡の特産品に発展しました。
しかし蒲郡市産業振興部農林水産課によると、2020年に500トンあったメヒカリの漁獲量は、2023年には半分以下の200トンにまで減少しているのです。
「まんてん.」黒田さん:
「気候変動によってとれない魚が増えてきています。今、未利用魚になっている魚を、我々が加工しておいしいものを作り、地元の海にはこんなにおいしいものがあることを子どもたちに伝えていきたいです」