北海道から日本全土の浅い海に分布している一年生の海藻「アカモク」。一年生とは一年で成長して消失する、“一年しか生きられない海藻”のことです。そのアカモクから天然の海藻由来の抗ウイルス作用の成分を配合したアルコール消毒液「アカモクリーン」が誕生しました。
実は愛知県にある中部国際空港の周辺の護岸に「アカモク」が大量に発生し、以前から問題になっていました。多くの地域では漁船のスクリューや漁場の網などに絡みつくことがあり「邪魔モク」として厄介者扱いされていたのです。
海産物とこ丸 鯉江光隆社長:
「食用としても販売していますが、今回はアカモクの免疫機能を高める効果に注目しました」
アカモクには、ウイルスの不活性化作用があるポリフェノールが含まれています。そのため、消毒液に含まれるアルコールの揮発後も効果が持続するそうです。食品素材なので、肌にもやさしいのです。
海産物とこ丸 鯉江社長:
「邪魔者扱いされてきたアカモクですが、近年では海洋の環境維持装置としての役割も期待されています。新しい挑戦として、まずは常滑産の消毒液のアカモクリーンとして、地元から広げていきたいと思っています」