レポート
2025.05.08

名古屋市科学館で開催中の「鳥展」 藤前干潟に飛来する水鳥の標本も展示!

名古屋市科学館で開催中の鳥の展覧会「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」(以下、鳥展)に行ってきました!

鳥の骨格や羽、翼の標本に加え、世界中から集められた鳥の標本400点以上が展示されています。中には干潟など湿地に生息する鳥の姿や、藤前干潟にまつわる解説もありました。

会場内は「鳥類の起源と初期進化」「カモやキジのなかま」「猛禽とその仲間」など8つの章に分かれていて見どころ満載! 特に「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」の5つのテーマに分類された標本は必見です。

湿地に生息するシギやチドリの標本

こちらは水辺に生息するシギやチドリの標本。ダイシャクシギやセイタカシギ、シロチドリ、ケリがディスプレイされています。じっと眺めていると、「今まさに干潟に佇んでいるんじゃ…?」と錯覚するほどリアルなつくりでした!

そんなシギやチドリが飛来する藤前干潟の歴史を学べるコーナーもありました。藤前干潟は現在、国内有数の渡り鳥の中継地となっていて、「ラムサール条約」にも登録されるほど国際的に重要な湿地なんです。

よく見ると、藤前干潟に飛来する代表的な渡り鳥「ハマシギ」の標本が! 地元の人によると、1990年代に比べて観察される個体数が大幅に減っているとか。大きな原因は、海から漂着した「ごみ」によるものです。

私たちの暮らしの中で出たごみが海に流れ、やがて干潟に漂着して鳥などの生物に悪影響を及ぼす――。そこで有志による藤前干潟周辺の漂着ごみの清掃活動も行われています。

藤前干潟をきれいにする!「藤前干潟クリーン大作戦」

↑過去に開催された「藤前干潟クリーン大作戦」の様子

春・秋の年2回行われる清掃活動「藤前干潟クリーン大作戦」は、過去に全会場のごみを合わせて1028袋分(45リットルごみ袋)回収。ペットボトルや空き缶、発泡スチロールなど、さまざまなごみを集めました!

「人間も野鳥も安心して遊べる干潟にしたい」と、参加者の皆さんで協力し合いながら藤前干潟の清掃活動に取り組んでいます。

この活動は次回、2025年5月24日(土)に開催される予定です。「鳥展」に展示された野鳥の暮らしは、私たちの清掃活動にかかっているといっても過言ではありません。興味のある方はぜひ、参加してみてください!

イベント概要

●藤前干潟クリーン大作戦

開催日:5月24日(土)
時間:受付(藤前会場)9:30~→清掃活動10:00~11:30頃→順次終了
会場:藤前干潟、庄内川、新川河口(名古屋市港区)にある藤前会場、学区会場
※今回は中堤会場では実施しません。
※雨天中止
▼詳しくはこちら
【ご案内】5/24 ’25春の藤前干潟クリーン大作戦の開催

●特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」

開催期間:2025年3月15日(土)~6月15日(日)
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
会場:名古屋市科学館(愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号)
休館日:毎週月曜日、第3金曜日、5月7日(水)、ただし、5月5日(月・祝)は開館
チケット料金:当日券 一般1800円、高大生1000円、小中生500円
※詳しくは公式ホームページにてご確認を。

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