最新の3D技術を活用した海洋生物の研究を通じて、ものごとを深く追求し将来さまざまな分野で活躍できる人材の輩出を目指す「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」。プロジェクト発足から2023年で3年目。全国各地から選抜された中学生の研究生11名の入学式が行われました。
日本財団 海洋事業部 中嶋竜生部長:
「3期生の皆さんは、1期生2期生とはまた違った新しい着眼点とさらに熱い気持ちを持ってきてくれると、ワクワクな気持ちでいっぱいです」
この日初めて一堂に会する3期生の研究生たちは、まず自己紹介と研究への意気込みを発表しました。
「私の趣味はシャチのことを考えることです。このプロジェクトでは内臓を研究したい」
「私はパソコンや機械いじりが得意です。プロジェクトでは3Dの技術を使いながら、海洋プラスチック問題など、社会問題にも取り組みたい」
「私の研究したいテーマはウミウシなどの裸鰓類(らさいるい)です。研究したい学びたいという意識を合わせて頑張りたい」
愛知県から選抜されたのは、海のキッズサポーターでもある中学2年の渡邉翔さんです。
渡邉翔さん:「自分の好きな魚とかをモデリングして自分で作ったり、水中ドローンなどの特殊なパーツを精密に各日に作れるようにしたい」
入学式のあとは「3D基礎講義」。3Dを実戦形式で学ぶ前に、3Dプリンターで作品ができるまでの知識について授業が行われました。研究生たちは、全13回の授業を経て、最終成果物としてオリジナルの3D作品を制作します。
第2回の授業では、千葉県の和田浦で2泊3日の合宿を実施。海洋生物を自分の目で観察する磯探索、フィールドワークなどを行いました。全国から集まった中学生のなかには、地元の海では見られない生き物を発見して喜ぶ姿も見られました。