レポート
2023.09.21

「海の安全は俺たちが守る!」“海猿”の訓練に密着しました!

潜水士

海の安全を守る“海上保安官”。その中でも映画「海猿」で一躍有名になった「潜水士」とはどんな仕事なんでしょうか。今回は、第四管区海上保安本部に所属する潜水士さんにお話を伺います。

巡視艇

潜水士の訓練に密着!

中部国際空港にある海上保安航空基地に停泊する巡視艇「いせゆき」。全長32メートル、中部国際空港近くの海を守っています。

巡視艇いせゆき

潜水士が所属する第四管区海上保安本部の管轄範囲は、東海から中部地方の太平洋。担当水域は日本の面積と同じくらいの大きさです。そこで治安の維持や海難救助、交通の安全確保など多岐にわたり海を守っています。

地図

潜水士の訓練の様子を見せてもらいました。まず、船首から潜水士たちが海に飛び込んでいきます。これから何が始まるのか聞いてみると…

加藤惇史さん(潜水士歴15年目): 「今から始まるのが『ロープ登り』です。これは救助現場に辿り着くための訓練です」

上釜美憂アナウンサー: 「すごいスピードですね!」

ロープを登る潜水士

潜水士たちは、ウェットスーツや足ひれなどの装備をつけたまま、約3メートルの高さのロープを腕の力だけでよじ登っていきます。

ほかにも、重りを胸に抱えて海面上を背泳ぎする訓練も…。重りの重さは約10キロから20キロ。「立ち泳ぎ」と言って、重りを要救助者に見立てて、どんな時でも正常に泳げるように訓練しています。

重りを持って海面に浮かぶ潜水士

潜水士になったきっかけは?

潜水士になれるのは、海上保安官のわずか2%だそう。潜水士になりたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?巡視艇「いせゆき」の潜水士メンバーに聞きました。

潜水士

岩崎竜介さん(潜水士歴5年目):

「先輩たちが勇敢に海に飛び込んでいく姿や、ヘリコプターで人を助ける姿を見て、そんな風になりたいと思って潜水士を目指しました」

西谷正行さん(潜水士歴9年目):

「僕は前職はトラックの運転手でしたが、ニュースなどで潜水士の姿を見て、同じフィールドに立ちたいと思いました」

佐藤大樹さん(潜水士歴2年目):

「先輩方がヘリコプターで救助訓練をやっているのを目の前で見て、潜水士になりたいと思いました」

―――逃げ出したいと思うことはありませんか?

「時にはありますが、助けを求める人の方がしんどいと思うので、気持ちで乗り切っています」

―――みなさん、すごく立派です!これからも頑張ってください!

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