愛知県名古屋市港区にある「藤前干潟活動センター」で、トイレットペーパーの贈呈が行われました。贈ったのは、海が大好きな小学4年生の小栗和馬さん。
――トイレットペーパーを寄付しよう思った理由は?
小栗和馬さん:
「僕と同じように、海が好きな人に使ってほしかったからです」
贈呈されたトイレットペーパーには、海洋プラスチックのごみの現状や海の生き物にとって大切な水など、海の問題をテーマにしたメッセージがたくさんプリントされています。
このトイレットペーパーは、小栗和馬さんの自由研究をもとに生まれました。
和馬さんは海洋問題をテーマにしたインフォグラフィック作品「ある日『海の水、全部抜いたら』どうなった!?」を制作し、2023年8月に行われた「海洋インフォグラフィックコンテスト」で発表。「サンシャイン水族館賞」を受賞しました。
その原案を御茶ノ水美術専門学校の学生がデザイン。このデザインをもとに、トイレットペーパーが作り上げられたのです。
和馬さん:
「(トイレットペーパーが)届いたときはとてもびっくりしました。デザインがきれいだったので」
今回のトイレットペーパーは、「藤前干潟活動センター」をはじめ「稲永ビジターセンター」や「名古屋市環境学習センター・エコパルなごや」などに合計105個が贈られました。
藤前干潟を守る会 理事長 亀井 浩次さん:
「この機会にみなさんに使っていただいて、海の大切さについて考える材料にしてもらいたい」
この日、小栗和馬さんはトイレットペーパー贈呈のあと、ラムサール条約の湿地に登録されている「藤前干潟」に清掃活動に行きました。
和馬さん:
「なんでこんなところにペットボトルがあるのだろう。流れ着いてきたのかな」
「僕の自由研究を通して、海の大事さや海のありがたさ、そして海の大切さを伝えたい」
和馬さんの海への思い、きっとみんなに伝わるはずです!