愛知の自然環境を守るための学習ツアー「三河のおせち料理を守り隊! ~ハゼのすみか三河湾の海の環境を調査しよう~」 の2回目が8月に蒲郡市で開催されました。
今回の学習テーマは「汽水域」の大切さについて。「汽水域(きすいいき)」とは、川の水と海の水が混ざり合っている場所で、栄養分が豊富なため多くの生き物が集まるのです。まず子どもたちは、三谷水産高等学校の中野先生から、汽水域がどんな場所なのか講義を受けました。
三谷水産高等学校 中野敏治さん
「汽水域はいろいろな魚や海藻、貝などがえさ場にしたり、産卵の場所にしています。汽水域が荒廃してしまうと、そこに魚が来なくなってしまい、えさ場がなくなってどんどん海がすたれてしまいます。汽水域は重要なのです。」
「汽水域」の大切さについて知った後は、実際に「汽水域」へ行って「ハゼ釣り」に挑戦です。ハゼ釣りを通じて生きものが住む自然環境について学びます。
真剣な表情で釣り糸を垂らす子どもたち。しばらくすると次々とハゼを釣り上げていきます。
「釣れた釣れた!」
「大きいなぁ!」
この日子どもたちが釣った魚は、ハゼなど166匹! 生き物に直接触れる、貴重な体験となりました。
ツアーの締めくくりは、絵とメッセージで表現した「理想の三河湾」の発表です。
「テーマは未来へつなごう三河湾です。これからもハゼ釣りができるような三河湾を守っていきたいです」
「三河湾最高。理由は魚がいっぱいいるからです!」
「森と海を守ろう、です。海と森はつながっているからです。」
「三河湾の美しさを引き出そう、です。これからも美しい三河湾にしていきたいです。」