年々、魚を食べる子どもが減っている中、生活者の魚の知識を伝えて美味しく食べてもらうための伝道師「お魚マイスター」として活躍する神谷友成さん。今回は、熱田生涯学習センター(愛知県名古屋市)で行われた神谷さんの出前講座に密着しました!
講座のタイトルは「尾張・熱田は魚(うお)でもつ~魚食を広めて、地域づくりに貢献~」。
神谷さん「お魚を食べる子どもが減っており、子供たちになんとかお魚を食べてほしいと思ってきました。子どもたちが学習したことを、次の学年の子ども、また次の学年の子どもに伝える、という方法で魚食文化を伝承していきたい。」
参加したのは、小中学生8名。最初の講座は「かつお節削り」です。先生役には小学2年生の竹島生翔(いくと)くんが挑戦しました。
竹島くんはかつお節を参加した子どもたちに配り、一生懸命参加者たちに削り方を伝えていきます。「削ると粉になってしまうので注意してください」と説明しながら、一組一組、丁寧に教えていきました。
先生役をやり切った竹島くんは、「どうやって教えるといいのか、難しかった」と言いつつも満足そうな表情でした。
次の講座は、海の宝石と呼ばれる耳石採取の講座です。先生役は、中学1年生の太田悠翔(ゆうと)さんです。
太田さんは、子どもたちに写真を見せながら耳石の採り方について解説します。「いろいろな魚から耳石を見つけましょう。最初にマアジの煮干しから耳石をとってみます。まず頭をとりましょう。」
太田さんは各参加者のもとを回りながら、耳石の採り方を教えていきます。
参加の母親「とれた!」
太田さん「両方ともとれましたね。それを紙の上に貼りましょう。」
太田さんの先生役の手ごたえはどうだったのでしょうか?
「個人的にはいまいちでした。でも、いつもやる側は楽しいし、教える側も楽しいので、次回も続けたいです。」
お魚マイスター・神谷さんの感想は?
「子どもの視点で子どもがわかるように伝えてくれました。私たちではできない伝え方です。みんな笑顔だったのがその証拠ですね。みんな笑顔で魚食文化を楽しく伝えていきたいと思います。」