愛知県蒲郡市にある塩津小学校では、5年生の総合学習の一環で陸上養殖体験「陸養プロジェクト」が行われました。陸上養殖体験とは、子どもたちが海の魚を水槽で育てるもの。海の生き物に対する知識を深め、命の大切さを学びます。
この日に行われていたのは、水槽にヒラメの赤ちゃんを入れる「お魚受け入れ式」です。ヒラメの赤ちゃんを慎重に運んで水槽に入れます!
陸養プロジェクト事務局 開上真樹さん:
「学校の水槽で海を再現します。あずかったヒラメを大切に育てて、命の大切さを子どもたちに感じてもらうのが『陸養プロジェクト』です」
総合学習の一環で学ぶ陸上養殖体験。1回目の授業では「水槽づくり」を行います。生き物のろ過に必要なバクテリアのすみかとなる「サンゴ砂」をきれいに洗浄します。
次に行うのは海水づくりです。水道水に海水の素を溶かします。
2回目の授業はいよいよ魚を水槽に入れる「お魚受け入れ式」。子どもたちの代表が約4センチのヒラメの赤ちゃんを水槽に浮かべます。最後に講師の齋藤浩一先生から、命についてのお話がありました。
NPO 日本養殖振興会 齋藤浩一先生:
「(ヒラメの養殖は)簡単なことじゃないですよ。試練ばっかりです。実はこの後で袋を開けるんですけど、開けた瞬間に死んじゃうことがあります。悲しいけどこれが命です。だからこそみんなは、その命をどう守っていくのか。私から一番出したい勉強です」
塩津小学校の生徒:
「初めての経験だし、これからもないと思うのでがんばりたいです」
塩津小学校の生徒:
「命を大切にしてヒラメが死なないようにエサや掃除をがんばってやりたいです」
陸養プロジェクトではこれから半年間、ヒラメの赤ちゃんを育てます。毎日みんなで海水の入れ替えや掃除、エサやりなどを行ってヒラメの成長を見守ります。