愛知県知多半島にある布土(ふっと)小学校。その小学校の体育館のかたわらにある白いポストが2024年1月20日の朝、「野間埼灯台」に引っ越しました。ポストの引っ越しを希望したのは、町のシンボル「野間埼灯台」で働く現代版灯台守、仙敷さんと佐々木さんの2人です。
現代版灯台守 仙敷裕也さん・佐々木美佳さん:
「2024年で野間埼灯台は103歳を迎えます。愛知県最古の灯台ですが、まだ認知度は高くありません。そこでもっと人を呼べないかと考えた結果、布土小学校に赤いポストがあると聞いて、灯台に移設して観光資源として活用できないかと考えました」
その願いを聞いた布土小学校の児童たちは、赤いポストのお化粧直しをしました。ポストの新たな旅立ちに、心を込めて灯台と同じ色の白に塗ったのです。
――ポストの引っ越しについて、児童たちはどのように感じていましたか?
布土小学校 教諭 林達之さん:
「子どもたちはポストを残したいんですよ。この学校が令和10年度になくなってしまうからです。この布土小学校の痕跡をどっかに残しておきたいというのが子どもたちの希望だったので、灯台の前に行ったら子どもたちは喜ぶと思います」
小学校から車で約20分。野間埼灯台の前がポストの引越し先です。出迎えたのは、美浜町町長、現代版灯台守の仙敷さんと佐々木さん。町の活性化を願うボランティアの人たちです。
美浜町 町長 八谷 充則さん:
「こうして皆さんが町の活性化について考えてくれて動いてくれています。特に今回は子どもたちがポストの色を塗って、町の魅力を発信しようとしてくれています。本当にうれしいことです。今後もこうした活動が広がることを期待していますし、応援したいと思います」
子どもたちの手によって白く塗られた丸形ポストが、野間埼灯台にやってきました。街のシンボルとしてどんな輝きを見せるのか楽しみです。
灯台ポスト有効活用の第1弾として、灯台ラブレターの企画がスタートしました! その名も「ロマンチックください!野間灯台3行ラブレターコンテスト」。野間埼灯台前広場の灯台ポストに置かれた応募カードに3行ラブレターを執筆して投函。応募作品の中から3つのラブレターが選出され、豪華景品が贈られます。
応募はオンラインのエントリーフォームからも可能なので、この機会に大切な人に向けてラブレターを書いてみてはいかがでしょう!
●公式HP:https://nomasakitoudaimori.com/